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学生起業、20代で3度の事業売却。SEOディレクターのプロが「勢いで行動した」からこそ見つけた、人生を懸けてやりたいこと

人との出会いがきっかけとなり、自分のやりたいことを見つけたり、自分の生き方を見つめ直せたりした経験を持つ方は意外と少なくないでしょう。

自身でも事業を展開しながら、フリーランスのSEOディレクターとしても活躍している加来涼太さんもその1人です。

大学在学中にはじめたブログを起点に留学エージェント事業を立ち上げ、卒業後も企業に所属することなく活動。20代後半までに個人と法人合わせて3度の事業売却を経験されています。現在はキャリーミーの法人向けオウンドメディアもSEOの側面からサポートいただいています。

キャリーミーで活躍するプロ人材インタビュー企画「#キャリーミーで挑戦」。第7回は、SEOディレクターのプロ人材の加来さんに、ユニークなキャリアと行動力、挑戦することについての思いを伺いました。

<プロフィール>
SEOディレクターのプロ 加来涼太(Ryota Kaku)さん
高校時のフィリピン留学経験をもとにブログ運営を開始。ブログを起点に大学在学中にフィリピン留学エージェント事業を立ち上げる。2019年4月、友人と共に株式会社ツーベイスを創業。IT関連を中心に2度の事業立ち上げ・売却を経験。現在はフリーランスのSEOディレクターとして、国内の大手オンライン英会話サービスや人材系スタートアップ企業を支援しながら、自社事業としてフィリピン留学とオンラインによる英語コーチングを組み合わせた成果保証付きサービス「Palett(パレット)」を展開する。

他人と同じでいたくないから。フィリピン留学、事業立ち上げ、事業売却と次々に挑戦

―まずは加来さんのキャリアについて教えてください。

学生時代に恩師と出会ったことをきっかけに、入学した定時制高校で大嫌いだった勉強が一気に面白くなったんです。特に英語が好きになって、高校3年生の時にフィリピンに留学する機会を得ました。2か月という限られた期間で劇的に英語力が上がることは期待していませんでしたが、当初630点だったTOEICのスコアが905点まで伸びたんですよね。しかも留学費用は1日8コマの授業料に食費、寮費をすべて含めて25万円ほど。こんなにコスパの良い充実した留学はないと感じました。

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▲はじめて留学した時の一枚

帰国してから、自分の留学経験を伝えるブログを始めたところ、検索で上位表示されるようになり、ありがたいことに読者から留学相談を受けるようになりました。そこでアフィリエイトを活用して留学エージェントを読者に紹介することを始めました。当時はあくまで趣味の延長のような形でしたね。

その後は日本の大学に入学し、20歳の時に交換留学で再びフィリピンに行くことに。僕はこのとき、留学エージェントを立ち上げることを決めていました。最終的には現地にある約80の語学学校に赴き、契約交渉をして回りました。留学として行ったのに大学には週に2〜3日くらいしか行かず、後から怒られてしまったのですが(笑)。

―なぜご自身でエージェント事業を立ち上げようとしたのですか?

当時の留学エージェントは、現地の学校から数校ピックアップしてお客様に提案し、手続きを代行するというものでした。エージェントがどのような基準で学校を選んでいるのか不明瞭でしたし、マージン目的で特定の学校を紹介することもよくある話で、エージェントがいることの価値をあまり感じられなかったのです。

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▲20才の頃にフィリピン留学エージェントを設立した当時の加来さん。約4年間かけてフィリピン全土約15地域にある語学学校を身一つで視察し、留学希望者の英語力向上のために奔走

僕はエージェント機能を超えた価値を提供するために「独自の留学プログラム」を8個ほど構築しました。例えば「期間の半分は通学し、残り半分はインターン生として現地の職場で働くことでビジネスで通用する英語力を手に入れるプログラム」や「フィリピンの大学への進学を前提としたプログラム」「TOEIC点数保証プログラム」「インフルエンサー留学プログラム」などです。
帰国後はホームページを立ち上げ、オウンドメディアとしてSEOで集客。最終的に月間4万PVほどを集め、月100名程度のお客様から留学相談を受けるようになりました。

―一般的な日本人とは違う人生を歩まれていますね。不安はなかったのですか?

フィリピンの語学学校へと交渉に回った当初は、かなり緊張してそわそわしましたね。サポートしてくれる人もいませんし、英語だけでコミュニケーションを取らなければならない学校にも裸一貫で飛び込んだので。ただ、「これをやらないと来た意味がない」と思ってひたすらやりきりました。

起業した理由をよく聞かれるのですが、「勢いで行動して、気がついたらやっていた」というのが正直なところです。大学の交換留学の際、実は当初ヨーロッパを希望していたのですが、落選してしまい、追加募集をしていたのがフィリピンのデラサール大学でした。このときに「自分でフィリピン留学エージェントを創る」というアイデアがひらめき、一瞬で腑に落ちました。このような巡り合わせと、良い意味での「成り行き」で物事が進んでいっている感じです。

そもそもですが、自営業をしている親族が多い環境で育ったからか、起業は自然な流れだったかもしれません。それと、僕はあまのじゃくな性格なので、「他人と同じでいたくない」という思いが昔からすごく強かったというのもありますね。

キャリーミーのオウンドメディア。初速は伸び悩んだが、サイト全体を見て施策を打ち、上昇トレンドに突入

―キャリーミーに登録した経緯を教えてください。

最初に立ち上げた留学エージェント事業をはじめ、サイトM&Aマッチングプラットフォームやグルメメディアなど、事業の開発から運営、売却などを数回経験し、ある程度、起業家としての実績はついてきたかなと思っていました。

一方で、受ける仕事は知り合い経由のものばかりになっていて「コンフォートゾーンに入っているのでは?」という焦りがありました。個人としての市場価値を高めるためにも新しい経験が必要だと思い、登録させていただきました。

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―キャリーミーの法人向けオウンドメディアのSEOをサポートしていただいていますが、そのきっかけはなんでしたか?

キャリーミーでご紹介いただいたスタートアップの社長さんが、キャリーミーさん自体に対して僕のことを紹介してくださったという不思議なご縁ですね。

―これまでのお仕事で印象的なことを教えてください。

当初、別のクライアントのオウンドメディアではかなり良い結果が出ていたので、キャリーミーさんでも同じクオリティでアウトプットを行えば同程度の結果が出るのではないかと楽観的な予測をしていました。しかし実は、初速が伸びなくて最初はすごく苦しんだのです。

SEOはたとえ同じクオリティのコンテンツを作っても、投稿するサイトの母体が違うだけで全く違う結果が起こるという難しさがあります。分析の結果、キャリーミーさんには多くのSEO対策が必要であるとわかったので、当初の取り決めであった「SEO記事の納品」という範囲を超え、いろいろな施策のアイデアを出させていただきました。

キャリーミーさんは僕の意見を受け入れつつ、SEOは時間がかかる施策であることを認識し、辛抱強く待ってくださいました。そのおかげで私がジョインする前に比べトラフィックの価値が5倍以上になり、今は上昇トレンドに入ってきています。今後さらに上昇させるために、別の施策も提案させていただいているところです。

―キャリーミーと一緒に仕事をしてみてご感想はいかがですか?

いろいろ試させてくださったことに本当に感謝しています。自分1人でできることは限られています。クリエイティブを作ってくださる方、被リンクを手伝ってくださる方などと情報共有や連携しながら進められることも、クライアントワークの魅力だと思います。

―クライアントワークに取り組むときに大切にしていることはありますか?

3つあります。
1つ目は、確実に自分が成果を出せそうなイメージや見込みがあるものだけを引き受けること。自分の事業であれば失敗しても自分が責任を取ることができますが、クライアントワークではそれができないため、「成果」にはかなりこだわって取り組むようにしています。

2つ目は信頼関係の構築です。先ほどお話したキャリーミーさんのSEO対策のように、提案しても受け入れていただけないと成果につなげることはできません。

3つ目は、長期的・俯瞰的に物事を見ることです。たとえ今SEO対策が成功してトラフィックが4倍になっても、次のアップデートで順位が下がってしまったらリセットされますから、現状に満足せず長期的に、愚直に取り組むことは大事です。もうひとつ、現状を俯瞰することも大切ですね。キャリーミーさんのサイトも、法人向けメディアだけでなく、同じドメインのサイト全体を分析したことで対応策が見つかりました。

「1人が変われば、世界が変わる」をこれからも実現していきたい

―今後、加来さんが挑戦していきたいことはどのようなことですか?

クライアントワークは、自分の経験・スキルを活かせるという側面と、新たな知見やつながりを得られる側面があります。しっかり成果を出し続けつつ、今後は特に英語を使うような、グローバル案件にも挑戦したいと思っています。

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加来さんの新事業Palletのコンセプト画像

自分の会社については、立ち上げから5年が経った先日、第2創業期と捉えてビジョンを一新しました。

これまでは「事業を作って売る」ことを目的としていたのですが、それも数度経験することができたので、最近は「これからは人生を懸けられる事業をやっていきたい」と考えを新たにしています。

新しく掲げたビジョンは、「1人が変われば、世界が変わる。」。僕は学生時代の恩師との出会いによって留学を経験することになり、それが大きな転機となって留学エージェント事業を立ち上げました。その初めての顧客となった僕の友人は、留学後に大手グローバル企業に就職し、今は世界を舞台に活躍。今でも会うたびに「あの時、涼太が留学をサポートしてくれたから今の俺がいる」と言ってくれます。

このように「1人が変われば、世界が変わる」を自分自身が経験してきたので、今は人生を変えることができる事業に人生を懸けたいと思い「Palett(パレット)」というフィリピン留学に関わるサービスを行っています。それを通じ、世界にインパクトを与えられるグローバル人材を育成していきたいです。

-最後に、挑戦したいと考えている人へ向けてメッセージをお願いします。

海外には、法外な低賃金や国際情勢の悪化などによって、生きるのに精一杯な人や、義務教育も受けられずに働いている子どもがたくさんいます。「日本はお先真っ暗だ」といったネガティブイメージを持っている方も多いのですが、僕は、日本はチャレンジしたい人にとってチャンスにあふれた国だと思っています。

▲趣味で現在もボクシングを続けているという加来さん。2022年には会社のイベントで試合に出たのだそう。

手厚い社会保障があり、戦争にも脅かされず、治安も良い。失敗してもいつでもやり直すことができます。まず日本人として生まれただけで大きなアドバンテージがあることを知り、ぜひ思い切って挑戦してほしいと思います。

―実際に海外を見ている方の言葉は、重みがありますね。

ただ、目的が目先の利益やお金のためだけでは、うまくいかなかった時に続けることはなかなか難しいです。

僕自身、「そこそこお金にはなるけれど本当にやりたいことではない」という仕事をしたときに、苦境の場面で踏ん張ることができませんでした。苦しいときに諦めない気持ちは「自分がどれだけそのことを達成したいか」という気持ちから来ると思います。

『アルケミスト』という本に「前兆」や「大いなる魂」という言葉が出てきます。自分の心の中にある声を聞くために必要なのは、行動することです。行動して、失敗したり成功したりしながら、やりたいことを追求(追究)していくのだと思います。

今後独立したい方やプロ人材になりたい方も、ぜひ自分自身に問いかけ、行動して探してみていただきたいです。そして、やりたいことを見つけたら絶対に逃さないでほしいですね。


加来さん、ありがとうございました!
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